うつ病の初期症状
厚生労働省のウェブサイトによると、「身体に現れるうつ病のサイン」は、
・食欲がない
・性欲がない
・眠れない、過度に寝てしまう
・体がだるい、疲れやすい
・頭痛や肩こり
・動悸胃の不快感、便秘や下痢
・めまい
・口が渇く
と、なっています。
私の初期症状は、「眠れない」からでした。
そのきっかけとなったのは、職場の部署異動でした。
これまで営業畑で、10年弱やってきましたが、どういうわけかマーケティング&商品開発&販売&ブランディング&新規業務もろもろという新規部署へリーダー職として異動することとなりました。正直、リーダーシップもなければ、商品の開発経験もない私が「どうして?」という気持ち100パーセントでしたが、社長やら部長やらに「会社全体でバックアップしていくから、業績が右肩下がりの販売部署を立て直して飛躍させてほしい」と頼み込まれ、根っからのYESマンの私は断るに断れず承諾してしまいました。
しかし、「会社全体のバックアップ」は何のその、ふたを開ければ仕事全部丸投げのような状態でした。これまで担当者がいない様なポジションに、新規部署が立ち上がったこともあり、分散したり曖昧だった仕事が集中するようになりました。また、経験したことのないホームページの立ち上げ、新商品の開発、新入社員の育成などなど振られ、もともとキャパが低いのにも関わらず、既にアップアップの状態。
この頃から、眠りが浅くなったような気がします。
それからしばらくすると、今度は、寝付くことはできるものの夜中に目が覚めてしまう状態になっていきました。10~11時ごろには就寝していましたが、夜中の1時ごろには必ず目が明きます。そこから眠れないもしくは、眠っているのか起きているのかよく分からない感覚で朝を迎える。そういった日が何日も続いたかと思うと、急に眠れる日が何日か続き、また眠れないの繰り返し。
この段階では「うつ病」といった認識はなく、「まあ、歳を重ねると眠りが浅くなるっていうからな。責任世代はみんなこんなもんだろう」みたいな感覚でした。
また、眠れる眠れないの波があったのでそこまで深刻なものと考えてもいませんでした。・・・続く。
「うつ病」とは。
「うつ病」と診断された今も、果たして自分はうつ病なのかよく分からなくなる時があります。
それは、明らかに何か外傷を負ったというわけではないからです。
骨を折ったなら、病院でレントゲンでも見せられて「あ~、ここが折れてますね」といった具合に骨折の事実を見せられるの対して、うつ病は「気分障害」のように言われて、実態がよく分からないからです。
MRIで検査したとしても、脳が委縮したり、傷ついているわけではないので、客観的に自分が病気なのかどうなのか分かりにくいのです。
うつ病に関しての本を読むと、脳の神経細胞における情報の伝達がうまく機能していない状態であると書かれているものが多いと思います。脳内の情報は、脳細胞から別の脳細胞へリレーして伝えて行くのですが、うつ病の場合、神経伝達する物質が弱っているためリレーがしっかりと行えない状態です。
バトン競争に例えるなら、走者がヘロヘロでうまくバトンを渡せないというようなイメージでしょうか。
私はうつ病と診断されて、休職して5ヵ月程経ちます。
今、うつ病の発症当時を振り返ると、メンタルがズタボロで、思考回路がうまく機能していなかったように思えます。詳しい経過などはまた別の日に。
40歳で「うつ病」になりました。
「うつ病」
なんとなく、自分には縁のない病気だと思っていました。
自分自身の性格は、どちらかというとマイペースで、
趣味や趣味嗜好がはっきりしている方だと思っていたので、
根拠もなく、自分が「うつ病」になるなんて思ってもいませんでした。
厚生労働省のウェブサイトによると「日本では、100人に約6人が生涯のうちにうつ病を経験しているという調査結果があります」ということです。
100人に約6人というと何だか少ないような気もしますが、もう少し広義な「こころの病気(依存症、パニック障害、認知症、摂食障害、PTSDなど)」とすると、「生涯を通じて5人に1人がこころの病気にかかるともいわれています。」と書かれています。
と、すると自分自身が何らかの精神疾患になる可能性はグッと高くなります。
何だか私自身が患っているうつ病を珍しくないものだと誰かに言い訳しているような気がしますが・・・。
うつ病という病気自体、MRIで見ても「脳のここ部分が病気になっていますね」という明確なものでもないため、精神疾患の特徴を見て判断しているに過ぎない気もします。
まあ、兎にも角にも、私は40歳で病院にて「うつ病」の診断を受けました。